2020.11/21 [Sat]
未だに「王は愛する」ロスは続く…。
「王は愛する」ですが、2週間たっても余韻が抜けず、ロスが続いています。
途中、微妙~と思うところもあったけれど、やはり着地点ってとても大事。
そのくらい私好みのラスト
だったんだなぁと改めて思っています。
なので、あれだけ書いてまだ書きたいんかい!とツッコミ入りそうですが、書かせてください。
以下、ラストまでのネタバレ注意 
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まず、最終回までの感想を書いた時に、全編通して見た時に一番好きなシーンについて書くのを忘れました!←…。
私が一番好きなシーン…
それは、最終回、“王印を取り戻す”といってサン(演:少女時代のユナ)・ウォン(演:イム・シワン)・リン(演:ホン・ジョンヒョン)の3人だけで出かけた先で、とても料理など出来そうにないウォンが作った料理をサンが試食して、味覚を取り戻していることがわかったシーンなんです。
サンに抱きついて、自分のことのように喜ぶウォンは、元通りのウォンだった。
宮廷での権力闘争、そして元と高麗の板挟みになって、一時はリンに斬りつけるほど常軌を逸した行動が目立つようになっていたウォン。
その彼が、確実に以前の真っ直ぐさを取り戻していることもわかるシーンでした。
もちろん、最初のほうの未熟で非力なウォンに戻ってしまったわけではなく、権力の重要性や恐ろしさなどを、身をもって知ったと思う。
でも、ウォンは元は気の粗い暴君ではないのだから…。
そして、もちろんリンも同じくらい嬉しかったと思う。
でも自分からは抱きつけない…それがリン。
この後、サンから王印を受け取って、泣きながら「最期まで共にするという約束を守れなくて済まない、でも(お嬢様は)前を向いて歩いていってほしい」といった時、サンは思わずリンに抱きつくのに、リンは涙を流しながらもサンを抱きしめかえせない――それが、リンなんだよう~~~!!
リンにとって、サンはどこまでいっても“ウォンのもの”だからねぇ。
これだけ語っておいてなんですが、この作品で、中盤のストーリーの微妙さ以外に惜しい点があるとしたら、サン役ユナちゃんの恋愛演技だったと思うのです。


ユナちゃんのビジュアルは好きだし、綺麗な女の子が活動的に振る舞うシーンは素敵だったのですが、ふたりの魅力的な男性の間で揺れる心を演じるのは少し荷が重かったかと…アイドル演技の限界なのかな?と感じる部分もちょこちょこありまして。
ウォンに好きだといわれて、自分もだと答えたシーンは、え!?そうだったの?と思ってしまったし。
ただ、リンがあまりに控えめで、サンが“自分をいつも助けてくれる人=リン”だと気づいたのはかなり後だった。
だから話がこじれた…といえなくもないのですが、リンは、本気でウォンが望むなら命まで差し出してしまう人だから仕方ない。
そんなこんなでこじれにこじれたけれど、サンが最終的に味覚を取り戻したということは、ウォンやリンとの出会いはサンにとって良いものだったということになりますね。
私はそれがすごく嬉しいです。


そして、この作品のタイトル「王は愛する」の意味について。
私は最初、サンを中心にウォンとリンがいる写真を見て、ウォンがサンを元親友のリンと奪い合い、敵対しいがみ合って手に入れる話だとてっきり思ったんです。
リンも悪役に転じるんだろうなと思っていたし(ジョンヒョンくんごめんなさい…その時は怖いお顔だと思っていた…
)
でも、そういう話ではなかったですよね。
ならば、王は“何を”愛したの?ということです。
これについては、私は3つの考えが浮かんでどちらとも選び難い感じです。
ひとつ目は、そのまんま、サンを愛したという意味。
でも、そんな単純な意味合いではない気がするんですよね。
そこで思い付いたのが、ふたつ目の“高麗の民”を愛したという意味です。
リンは最終的に、王族としての身分を捨てて名もない高麗の民になり、ウォンが愛してやまなかったサンもまた、きらびやかな衣装から質素な服に着替え、リンと去ることを選んだ。
こうしてふたりは、“高麗の民”となってウォンの目の前から消え去った。
けれど、リンと出会って王宮の外の世界を知るようになってからは、“高麗の民”全てが、ウォンの愛する対象だったはず。
だとすると、最終回のラストでリンとサンを見送ったウォンにとっては、身を切られるような苦しい愛し方だったかもしれない。
だから彼は、改革という使命を果たすと王位を返上して元に行ってしまったのかも…。

そして、もうひとつ思いついた意味。
ウォンが元に行ってから発見された絵には、3人で笑い合う姿が描かれていた、とラストにありました。
つまりそれが、ウォンが一番愛したものなのでは?ということです。
そして、二度と戻ってくることはない時間は、時が経てば経つほど美しく眩しく感じられるのではないかと。
サンひとりを愛したというより、3人で過ごしたごく短い幸せな瞬間――そしてそれは、もう決して戻ってくることはない――こそが、ウォンの愛したものなのではないか?と私は強く思っています。
これは、ウォンが最初のほうのモノローグで「人を愛することを知った私の物語」とはっきりいっているから、それを考え合わせるとちょっと微妙になるけれど、「愛する」を、近い意味合いを持つ「慈しむ」に言い換えたら成り立つ気がします…といいたいんですが強引かな?
それに、変な意味ではなくウォン・リン・サンの3人は、“人間愛”という意味での愛情で強く結びつけられていたと思うな…もちろん、ウォンとリンも。
私の文章力では上手くまとまらないけれど、このタイトルにはパッと見ただけではわからない意味があるのではないかなと思いました。
本編の感想は、ひたすらリン目線で書いてしまったので、ウォン目線でも改めて考えてみた感想がこれです。
サイドストーリーでは、ムソク(演:パク・ヨンウン)とピヨン(演:パク・ジヒョン)のエピソードが好きでした。
自分の顔を斬りつけた腕利きの殺し屋と知らずにムソクに惹かれるピヨンと、その一途さにいつしか絆されてゆくムソク…。
でもムソクは、半端でない数の人をイン(演:オ・ミンソク)の命令で殺めている身。
決してハッピーエンドになることはないと、見ていてわかるふたりだけに切なかった。
ただ、ピヨンの無学・無知ぶりにイライラする人もいるだろうね。
私も、ヨンベク(演:イ・ギヨン)はサンとピヨンを入れ替えるに当たって、どうして字の読み書きなど危機回避に最低限必要なことを教えておかなかったのかな~とは思ったので。
(とはいえ、この時代はハングル創成前なので、侍女として過ごしていたピヨンが読み書きを会得するのは非常に困難であったことも想像できます)
ところでこの作品、実は原作小説があり、日本語版も出版されているけれど、ドラマ版とは結末がかなり違うらしいです。
原作ありの若手メイン史劇、というと何といっても思い出すのは「成均館スキャンダル」なのですが…これ、ドラマの後で原作の日本語版読んだら内容どころか設定からして違っていて、私には面白くなかったんです。

なので、これは原作には手を出さないでおこうかな…。
どうも私にはソン・ジナ作家のストーリー構成が合っているみたいだし、何よりこれだけロスになった結末が原作では全く違うって…。
やめておいた方が良さそうかな。

途中、微妙~と思うところもあったけれど、やはり着地点ってとても大事。
そのくらい私好みのラスト

なので、あれだけ書いてまだ書きたいんかい!とツッコミ入りそうですが、書かせてください。


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まず、最終回までの感想を書いた時に、全編通して見た時に一番好きなシーンについて書くのを忘れました!←…。
私が一番好きなシーン…
それは、最終回、“王印を取り戻す”といってサン(演:少女時代のユナ)・ウォン(演:イム・シワン)・リン(演:ホン・ジョンヒョン)の3人だけで出かけた先で、とても料理など出来そうにないウォンが作った料理をサンが試食して、味覚を取り戻していることがわかったシーンなんです。
サンに抱きついて、自分のことのように喜ぶウォンは、元通りのウォンだった。
宮廷での権力闘争、そして元と高麗の板挟みになって、一時はリンに斬りつけるほど常軌を逸した行動が目立つようになっていたウォン。
その彼が、確実に以前の真っ直ぐさを取り戻していることもわかるシーンでした。
もちろん、最初のほうの未熟で非力なウォンに戻ってしまったわけではなく、権力の重要性や恐ろしさなどを、身をもって知ったと思う。
でも、ウォンは元は気の粗い暴君ではないのだから…。
そして、もちろんリンも同じくらい嬉しかったと思う。
でも自分からは抱きつけない…それがリン。
この後、サンから王印を受け取って、泣きながら「最期まで共にするという約束を守れなくて済まない、でも(お嬢様は)前を向いて歩いていってほしい」といった時、サンは思わずリンに抱きつくのに、リンは涙を流しながらもサンを抱きしめかえせない――それが、リンなんだよう~~~!!
リンにとって、サンはどこまでいっても“ウォンのもの”だからねぇ。
これだけ語っておいてなんですが、この作品で、中盤のストーリーの微妙さ以外に惜しい点があるとしたら、サン役ユナちゃんの恋愛演技だったと思うのです。



ユナちゃんのビジュアルは好きだし、綺麗な女の子が活動的に振る舞うシーンは素敵だったのですが、ふたりの魅力的な男性の間で揺れる心を演じるのは少し荷が重かったかと…アイドル演技の限界なのかな?と感じる部分もちょこちょこありまして。
ウォンに好きだといわれて、自分もだと答えたシーンは、え!?そうだったの?と思ってしまったし。
ただ、リンがあまりに控えめで、サンが“自分をいつも助けてくれる人=リン”だと気づいたのはかなり後だった。
だから話がこじれた…といえなくもないのですが、リンは、本気でウォンが望むなら命まで差し出してしまう人だから仕方ない。
そんなこんなでこじれにこじれたけれど、サンが最終的に味覚を取り戻したということは、ウォンやリンとの出会いはサンにとって良いものだったということになりますね。
私はそれがすごく嬉しいです。



そして、この作品のタイトル「王は愛する」の意味について。
私は最初、サンを中心にウォンとリンがいる写真を見て、ウォンがサンを元親友のリンと奪い合い、敵対しいがみ合って手に入れる話だとてっきり思ったんです。
リンも悪役に転じるんだろうなと思っていたし(ジョンヒョンくんごめんなさい…その時は怖いお顔だと思っていた…

でも、そういう話ではなかったですよね。
ならば、王は“何を”愛したの?ということです。
これについては、私は3つの考えが浮かんでどちらとも選び難い感じです。
ひとつ目は、そのまんま、サンを愛したという意味。
でも、そんな単純な意味合いではない気がするんですよね。
そこで思い付いたのが、ふたつ目の“高麗の民”を愛したという意味です。
リンは最終的に、王族としての身分を捨てて名もない高麗の民になり、ウォンが愛してやまなかったサンもまた、きらびやかな衣装から質素な服に着替え、リンと去ることを選んだ。
こうしてふたりは、“高麗の民”となってウォンの目の前から消え去った。
けれど、リンと出会って王宮の外の世界を知るようになってからは、“高麗の民”全てが、ウォンの愛する対象だったはず。
だとすると、最終回のラストでリンとサンを見送ったウォンにとっては、身を切られるような苦しい愛し方だったかもしれない。
だから彼は、改革という使命を果たすと王位を返上して元に行ってしまったのかも…。


そして、もうひとつ思いついた意味。
ウォンが元に行ってから発見された絵には、3人で笑い合う姿が描かれていた、とラストにありました。
つまりそれが、ウォンが一番愛したものなのでは?ということです。
そして、二度と戻ってくることはない時間は、時が経てば経つほど美しく眩しく感じられるのではないかと。
サンひとりを愛したというより、3人で過ごしたごく短い幸せな瞬間――そしてそれは、もう決して戻ってくることはない――こそが、ウォンの愛したものなのではないか?と私は強く思っています。
これは、ウォンが最初のほうのモノローグで「人を愛することを知った私の物語」とはっきりいっているから、それを考え合わせるとちょっと微妙になるけれど、「愛する」を、近い意味合いを持つ「慈しむ」に言い換えたら成り立つ気がします…といいたいんですが強引かな?
それに、変な意味ではなくウォン・リン・サンの3人は、“人間愛”という意味での愛情で強く結びつけられていたと思うな…もちろん、ウォンとリンも。
私の文章力では上手くまとまらないけれど、このタイトルにはパッと見ただけではわからない意味があるのではないかなと思いました。
本編の感想は、ひたすらリン目線で書いてしまったので、ウォン目線でも改めて考えてみた感想がこれです。
サイドストーリーでは、ムソク(演:パク・ヨンウン)とピヨン(演:パク・ジヒョン)のエピソードが好きでした。
自分の顔を斬りつけた腕利きの殺し屋と知らずにムソクに惹かれるピヨンと、その一途さにいつしか絆されてゆくムソク…。
でもムソクは、半端でない数の人をイン(演:オ・ミンソク)の命令で殺めている身。
決してハッピーエンドになることはないと、見ていてわかるふたりだけに切なかった。

ただ、ピヨンの無学・無知ぶりにイライラする人もいるだろうね。
私も、ヨンベク(演:イ・ギヨン)はサンとピヨンを入れ替えるに当たって、どうして字の読み書きなど危機回避に最低限必要なことを教えておかなかったのかな~とは思ったので。
(とはいえ、この時代はハングル創成前なので、侍女として過ごしていたピヨンが読み書きを会得するのは非常に困難であったことも想像できます)
ところでこの作品、実は原作小説があり、日本語版も出版されているけれど、ドラマ版とは結末がかなり違うらしいです。
原作ありの若手メイン史劇、というと何といっても思い出すのは「成均館スキャンダル」なのですが…これ、ドラマの後で原作の日本語版読んだら内容どころか設定からして違っていて、私には面白くなかったんです。


なので、これは原作には手を出さないでおこうかな…。
どうも私にはソン・ジナ作家のストーリー構成が合っているみたいだし、何よりこれだけロスになった結末が原作では全く違うって…。
やめておいた方が良さそうかな。

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